File #1 伊佐治恵太様
2011年高校三年生の伊佐治さんにインタビューをしました。 その後カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)へ入学し、2016年秋に卒業されました。夏のインターンではマイナーリーグの アスレチックトレーナーを2年連続で経験され、夢にまた一歩近づいた伊佐治さんにお話を伺いました。
MITA: 2012年に高校を卒業されてから渡米されるまでの経緯を教えてください。
伊佐治: 実は高校3年のこのインタビューを受けたころまだ日本の大学に進学するか、アメリカの大学に進学するか決めかねていました。
その頃、自分が考えていた日本の大学にはこちらの大学にあるような直接野球選手やアメフト選手の治療したり、リハビリしたりというプログラムはなかったので、高校の担任の先生の後押しもあり、アメリカの大学カリフォルニア州立大学ロングビーチ校に進学しました。

MITA: 伊佐治さんの母校カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)は英検準1級の認定校ですが、入学時はどのくらいの英語力がありましたか?
伊佐治: 高校2年のカナダ留学から戻ってすぐに英検受験し準1級合格しましたので、大学入学願書を送るときには準1級の証明を送りました。
カナダ留学前は英検2級に合格することが出来なかったので、留学には旺文社から出ている英検単語帳、英検参考書を持っていき、毎日英検の勉強をしていました。また高校卒業後、渡米までの4カ月は大学入学に備え英語の勉強をしていました。
MITA: 留学生ですと入学後にESL(English as Second Languages)のクラスを取らなければいけない場合が多いですが、ESLは取られましたか?
伊佐治: 自分の場合はESLは取る必要はありませんでした。リスニングスキルはだいぶ上がっていましたので、ESLを取らずに大学を4年間で卒業しました。
MITA: 大学入学されてすぐ授業で困ったことはありましたか?英語の勉強はいつごろまでされていましたか?
伊佐治: 授業中は集中して聞いていないとすぐ終わってしまうということもありました。
最初は戸惑いましたが、ある程度受講していくうちに馴れてきました。
一年間は英語と専門を両方勉強していました。それ以降の3年間は英語の勉強はせずに専門のみの勉強をしました。
MITA: マイナーリーグ のインターンを2年連続で経験されたということですが、どのようにそのような機会を得られたのか教えてください。
伊佐治: アスレチックトレーニング専攻ですと3年生になるとインターンをすることが必須です。
最初の学期はコミュニティカレッジなどのスポーツチームのトレーナー、次の学期は怪我の多いアメフト選手のトレーナーを経験します。最後の2学期は、自分が希望する大学内のスポーツチームのトレーナを担当します。
フットボールのトレーナーを希望する人はUCLAに行ったりもします。
自分のように学校外のインターンを希望する場合は学校を通してではなく、自分でインターンの申請します。
マイナーリーグには自分でアプリケーションを提出し電話インタビュー、その後直接インタビューを受けインターンの機会をいただきました。
MITA: 自ら積極的に行動すれば、夢にこんなにも早く近づけるのですね。素晴らしいですね。
ではアメリカの大学か、日本の大学か悩んでいる高校生へ、改めてアメリカの大学を選択して良かったと思うことをお聞かせください。
- CSULB 卒業式にて
伊佐治: 自分の決めた目標に向き合いやすいということだと思います。メジャーリーグのトレーナーになることが夢なので大学を卒業し、その後にマイナーリーグでインターンの機会を得られたということは、現地のアメリカの大学に留学した特権だと思います。またここまでこれたのも皆さんのおかげだと感謝しています。高校の恩師を始め、両親、英検のサポートがなければ、ここまで来ることはできませんでした。
MITA: OPT後はどうされるご予定ですか?
伊佐治: 夏まではOPTで再びマイナーリーグか、州内の理学療法施設でインターンをして、9月よりMiddle Tennessee State UniversityへGA(Graduate Assistant)として大学院に入学予定です。
GAとは給料、学費免除、生活費支給される上に、マスター(修士号)を取得できるというプログラムで、そのオファーをいただきました。アスレチックトレーナーになるためには、やはりマスターを持っている方が有利ですので、テネシー州は遠いですが、決断しました。
MITA: チャンスを逃さずに積極的に夢に向かっている伊佐治君のますますのご活躍を応援しています。また、ぜひ大学院卒業後のインタビューをさせてください。本日はありがとうございました。
